特別拝観:現在拝観中止の理由と今後の予定 特別拝観エリアは現在、拝観停止となっておりますが、その経緯や今後について、少し詳しく説明させていただきます。 特別拝観エリアは大きく分けて国重要文化財「書院」と名勝指定園「庫裡庭園」、そして新庭園「琉美園」があります。 「書院」に関しましては、江戸時代初期に建てられたものであり、建物の保存・保全のため、現在公開を控えています。また、書院に隣接した「庫裡庭園」は、茶人・造園家としても有名な小堀遠州の指導を仰ぎ、書院と同時期に作られた庭園ですが、こちらは公的な調査のため、公開を控えています。 「琉美園」につきましては、「昭和の小堀遠州」と呼ばれ、有名な島根県の足立美術館、ボストン美術館の庭園を手掛けた造園師・中根金作氏が作庭。昭和56年に完成したものです。 しかしながら年月が経つにつれて木々は大きくなり、さらには新しい木々が育ってしまい、元の形が失われています。そこで、中根金作氏が作庭した当時の状態を再現しようと専門家の支援を受け、来年(令和8年)の春に公開できるよう、現在作業を進めています。 皆様には、今しばらくご迷惑をおかけいたしますが、このような事情をご理解いただき、ご協力のほどよろしくお願いいたします。 白山自然智の森 那谷寺 住職 木崎 馨雄 【今後についてのお知らせ】 今年(令和7年)秋に、この琉美園ならびに書院・庫裡庭園の特別公開「スタディ・プログラム」の開催を計画しております。中根金作氏が琉美園に込めた思いを探るとともに、重要文化財「書院」内部の説明、小堀遠州の指導を仰ぎ作庭された名勝「庫裡庭園」を解説付きでご覧いただく内容となっています。開催時期、詳しい内容が決まりましたら改めてお伝えいたしますので、楽しみにお待ちください。 Tweet Share