長年支援してきた、ラオスはビエンチャン、ドンパレープ地区の子供たち。
多くは那谷寺清水基金の奨学金を得て学校卒業し、ドンパレープ図書館から巣立っていきました。大学にまで進学した子たちもいました。
ドンパレープ地区は貧しい家族が地主にわずかのお金を払って土地を借り、竹を組んだりトタンを貼ったりして手作りの小さな家を作って、寄り添いながら暮らしてきました。

まだまだこの活動は続いて、子どもたちとの関りも続いていくものと思っていました。
ところが、ドンパレープの貧しいエリアの土地に何の問題があったのか、抵当権が地主から銀行にわたってしまいました。銀行は再開発のためドンパレープの家族に立ち退き料を支払うことで、出て行ってくれ、、、ということになりました。
現在、次々と子どもたちの家庭は立ち退きし、家々は取り壊されて行っています。子どもたちの家庭はそれぞれバラバラの場所に引っ越ししつつあります。






2022年夏に１１年続いた最後の福島キッズキャンプを開催しました。今まで何回も日本からラオスへ、ラオスから日本へと交流を重ねてきました。
しかし、福島キッズキャンプは最後。ドンパレープは立ち退き。みんなで交流できるチャンスは最後かもしれない。ということで、コロナ禍ではあるけどラオス福島交流キャンプを開催し、ドンパレープの子供たちを日本に招きました。
またまた、パスポート作成～ビザ申請とかなり大変でしたが、図書館員のKitとカムフーたちが頑張ってくれました。


トン、ヌン、ニー、ファー、ヌー、ジェン。みんな小さいころから図書館に通い、基金の奨学金で学校に通ってきました。
はじめての日本と海。毎日が輝く日々でした。子どもたちの体験が結晶化し彼らの一部となっていく様はとても素晴らしいものでした。





コロナの間隙を縫って、最後の福島キッズキャンプで日本の子供と交流・・・のつもりだったけど、福島キッズキャンプでもやはりコロナ発生。この時期の集団交流は本当に難しかった。
さらに石川県の水害も。けれど、できることを精一杯やりました。会いたかった人にも会えた。みんな一生の思い出になったね。
その時の様子を思い出ムービーにまとめてあります。（長いです）
リンク→　Lao Kiz Camp In JPN 2022
海を越えて友達ができた。「世界は広がっている。できることはたくさんある。」ということを体感できた旅でした。
彼らはラオスでは本当に困難な状況にあります。経済的にも、家庭的にも恵まれていない環境の中で将来を切り開くのは簡単なことではありません。
頑張っても抜け出せない。努力しても意味がない。他人のために何かするのは馬鹿らしい。・・・というふうになりがちです。その思考から抜け出せるかどうかは、まずは大切にされる経験をかさねることではないでしょうか。
我々のこのような活動が、どれだけ彼らの助けになるかは正直分かりませんが、「世界の広さ」や「人とのつながり」「やさしさや好きという気持ち」「あなたのために」「わたしにもできた」という経験を少しでも積み重ねることが、彼らの自信につながっていくものと信じています。
これからドンパレープキッズはバラバラになり、それぞれの人生を歩んでいくことになります。
だけど、ノリさんがラオスに行くときはみんな集まってね～。