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この庭園は、昭和四年に文部省名勝指定園になったものであります。作庭年代は、寺院再興と同時期で、前田利常公が小堀遠洲の指導を仰ぎ、造庭奉行の別部ト斉に作らせた名園であります。素朴な形態の中に気品を保ち、寺院茶庭として有名であります。特に平庭の飛石は、三角あるいは四角の切石をはさみ、変化と調和を表現し、荒削りの雪見燈篭は、景観上重要な位置を占め、附近の景色に良くマッチしています。石組は三立石よりなる三尊石型で、本庭園石組の見どころで、一種の迫力を示しています。尚、北西隅に利常公愛用の茶室、如是庵があります。 |