普門閣
この建物は、ここから約三十キロ離れた白山山麓旧新保村にあった春木家の家屋を譲り受け、昭和四十年に移築したものであります。同家の祖先性善坊は親鸞聖人の諸国遍歴に従った後、大日山麓に道場を開き、子孫は江戸時代、白山西谷五ケ村の庄屋となりました。家屋は永平寺再建にあたった棟梁が、弘化四年から三年がかりで完成させました。欅造りで、雄大さは北陸随一といわれております。普門閣とは法華経観世音菩薩普門品からとったものです。内部に宝物館を設け、仏教美術品や前田家ゆかりの茶道具などを展示しております。