観音十八参り
白山自然智の森 那谷寺の本尊に祀られる十一面千手観世音菩薩。
那谷寺に入ってすぐに見える朱色の大きな建物金堂華王殿にも、木曽檜の寄せ木つくりで7.8mの十一面千手観世音菩薩が厳かに鎮座されています。
その観世音菩薩の縁日は18日。
縁日とは、神仏とこの世の人々が縁を結ぶ日のことで、この日にお参りすれば、普段以上の功徳が得られると言われています。
新型コロナの流行により、多くの方が感染に苦しみ、人々の活動が制限され、社会全体がなんとなく重々しい空気に包まれています。
そのような中、白山を信仰し、自然に包まれた那谷寺の持つ力を多くの方に感じてほしい…そういった想いから「観音十八まいり」が始まりました。
普段はあまり上がることのない金堂の二階、観音様のお顔のすぐそばで、管主自らの勤行とお話を聞き、その後、特別拝観エリアにある「三尊石(さんぞんせき)」の前で真言を唱えました。
この三尊石の滝では、普段は流れていない水が勢いよく流れ、迫力とともに、心が洗われ、からだが清まるような厳かさがありました。
今年、令和2年は、那谷寺を再興した加賀藩三代藩主 前田利常が小松に入城し、380年の節目を迎えた年でもあります。
その利常が再興した際に作られた庭園、書院など、いにしえの時間に思いを馳せながら、四季それぞれに趣のある「観音十八参り」。
来月はあたり一面、紅葉に覆われた11月18日に実施いたします。
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